2009年から始まった「アジャイルジャパン」は7年目を迎えます。2009年当時と比較し
て、日本でアジャイルの関心が大きく高まっています。先進的なWeb系企業だけでなく、従来の日本型企業でもアジャイルが本格的に検討・実践され始めています。そこで、私たちは、アジャイルジャパンというイベントを通して、日本のビジネスとアジャイルを繋げることに本気で取り組むことにしました。
今回の主なターゲット層は、ウォーターフォールを主体として長くソフト開発に携わっている企業や情報システム部門の方々です。ウォーターフォールに不向きな特性の案件が増えている、発注者からアジャイルを求められるようになってきている、そういう事態に直面している方々です。
今回のテーマは「失敗から学ぶアジャイル、成功につなげるアジャイル」
これから、もっともっとたくさんの技術者、マネージャー、QAなどの支援部門がアジャイルを学び、アジャイルに取り組む時代になります。しかし、新しいやり方を身につけるためには、試行錯誤し、失敗を経験することは避けて通れません。アジャイルも同様です。幸いなことに、アジャイルは、早めに失敗がわかり対処できる仕掛けを随所に備えています。プロジェクトの序盤で早く小さく失敗し、学び改善し、最終的な成功につなげる。それが可能です。
アジャイルジャパンでは、アジャイルの習得について、同じ悩みを持つ多くの方々が、喜びや苦労を語り合い、お互いの「失敗」から学び、お互いの成功につなげることを応援します。そして、アジャイルを最大限活用しているWebサービス系企業の取り組みからも学べる、そういう場を提供していきます。1980年代に遡れば、ITが本格的に企業に入り始めた頃も、様々な企業が集まって知恵を出し合い、試行錯誤してきました。そして、新しいやり方を築き上げ、その成果がこれまでの日本のIT業界を支えてきました。
今、これからの日本を背負う中堅や若手の技術者、マネージャが、同じように新しいやり方を試す時です。
ぜひ、経営層の方々は、積極的に若手のマネージャ・技術者をアジャイルジャパンに参加させて頂きたいと思います。
様々な業種、分野から集まる実行委員の思いはひとつです。日本のアジャイルを応援したい。
アジャイルジャパン実行委員会 委員長 和田 憲明